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  2. 【SUSTAINABLE THINK.】私たちが考えるサーキュラーエコノミー

ファッションも循環を。

循環型ファッションを提案するプロジェクト”Cirbric Project”
サーキュラーエコノミーの廻る意味とファッションの流行を掛け合わせたプロジェクト。
ファッションの新しいカタチを提案します。
クローゼットに眠っていたアイテムも、もう一度循環。
新たなサーキュレーション(循環)を、お楽しみください。

             

私たちが考える
サーキュラーエコノミーとは

私たちが考えるサーキュラーエコノミーとは、従来の「使って捨てる」という経済のしくみではなく、資源をできるだけ無駄にせず、長く使い続け、循環させる経済を指します。
私たちは「残反」という、衣服の制作過程で余ってしまった生地、生産過程において使用されなかった生地を単なる「捨てるもの」ではなく「資源」として捉え、活用することを目指しています。
残反は使いきれずに残ったもので、本来は衣服に使用される良質な生地です。残反を活用することで、新しい資源の投入や廃棄を減らし、環境負荷を抑えながら資源の新たな価値を高めることを目指しています。
             

ファッションの循環とは?

ファッションの循環とは、サーキュラーエコノミーを代表とする、環境や資源面の循環と、昔の流行が再び注目される、文化やトレンドの循環の2点あると考えます。
コンセプトを作るにあたって、資源も流行も循環するといった意図で、私たちが考えたコーデ案を“令環コーデ”と名付けました。

「誰かの思い出を、まとってみませんか?」

ファッションの世界では、かつてのスタイルが現代に再解釈されて蘇る「リバイバル」がひとつの潮流となっています。その着想をもとに、今回は1990年代の渋谷カルチャーを象徴する「渋カジ」の中でも、とりわけ印象的なチェック柄に焦点を当て、衣服の製作を行いました。
また、古着や両親から受け継いだアイテムを取り入れることで、時代を越えて受け継がれてきた想いや記憶を、ひとつのコーディネートとして表現しています。
             

プロジェクトへの想い

アパレル業界が環境に与える影響を学ぶ中で、私たちは「ファッションを楽しむこと」と「環境への配慮」は両立できるはずだと考えました。本プロジェクトでは残反を、資源の循環を意味する「circular 」と布を意味する「fabric」をかけ合わせ、「cirbric」と名付けました。デザイン性を大切にしながら衣服に再生させることにも挑戦しました。渋カジの要素を取り入れた令環コーデの提案を通じて、流行も資源も循環する持続可能なファッションの可能性を追求しています。この取り組みが、アパレル産業の変革の一歩となることを願っています。

             

私たちが提案する“令環コーデ”

Style Look ▶

プロジェクトアイテム一覧 ▶

                

Profile

法政大学人間環境学部人間環境学科
金藤Aゼミアパレルチーム
4年 村岡咲希
3年 中村日菜詩 張野夏菜
2年 武内祐綺乃 鈴木優太

本チームでは、アパレル業界におけるCO₂削減に取り組んでいます。日本の温室効果ガスの約9割を占めるCO₂は、地球温暖化への影響が大きく、国の重点課題でもあります。衣服のライフサイクルからは、特に原材料調達から輸送までの上流段階と、廃棄段階で多くのCO₂が排出され ていることがわかっています。上流段階・廃棄段階へのアプローチとして、私たちは、①残反の活用、②廃棄衣服の繊維へのリサイクルという2つの方法に注目し、研究を進めております。実際のデータをもとに検証を進め、持続可能な衣服づくりの実現性を探りながら活動しています。

アパレルチーム Instagram▷

私たち金藤Aゼミは、【企業や地域の持続的成長のためのビジネスデザインの構築】をテーマに、アパレルチームやフードロスチームなど、12の事業テーマごとに分かれて活動しています。 研究は文献調査などに留まらず、企業や地域の方々と連携しヒヤリングや、協働プロジェクトの実施を通して、実践的に学んでいます。 各チームの研究の詳細は、ぜひ以下のInstagramなどからチェックしてみてください。

金藤Aゼミ▷
金藤正直(法政大学人間環境学部 教授)

法政大学では、カーボンニュートラルの推進をはじめとする環境問題やSDGsへの取り組みに、大学全体で積極的に参加しています。
また、私が所属するゼミ(研究会)では、「企業や地域の持続的な成長を実現するためのビジネスデザイン」をテーマに掲げ、12のプロジェクトチームに分かれて産学連携による研究・調査を行っています。
各チームは、実社会の課題に対して実践的なアプローチで取り組み、その成果は、国内の学会や、東京ビッグサイトで開催される環境総合展「エコプロ」などの場で発表しています。

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